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膝の痛み「伏在神経」

先日、記事にした「変形性膝関節症」の内容で、当クリニックでの治療方針やその病態に対する考え方に触れました。

前回の記事は下記にリンクしておりますのでご参考ください。

変形性膝関節症について

膝の痛みがあり、レントゲン検査で変形が見つかったとしても、痛みの原因が傷んだ軟骨や半月板、滑膜といった関節内にある場合と、関節外に存在する筋肉や筋膜およびその骨付着部、側副靭帯や膝蓋靭帯、膝周辺の痛みに関係する末梢神経や血管が痛みの原因になっている場合が少なくありません。

その関節外の症状のうち、本日は「伏在神経」が膝の痛みの原因となった症例にフォーカスして記事にしていきたいと思います。

まず伏在神経とは、腰の骨から大腿神経として出発し大腿の内側を通り、下腿にまでつながる神経です。

膝の内側の痛みを訴えて来院された方の中で、レントゲン上変形性膝関節症があったとしても、実際の痛みの原因はこの伏在神経であることが少なくありません。

圧痛をしっかりと確認し、エコー検査にて膝の内側より少し遠位。

エコーのプローブを当てると、、、

このように伏在神経がはっきりと描出できます。

その伏在神経にハイドロリリースを行った動画がこちらです。

伏在神経も痛みの原因の一つではありますが、それ以外の原因も様々あります。

このように、当院では痛みの本当の原因は関節内にあるのか、それとも関節外にあるのかを明確にして治療を進めます。

他院で「もう手術しか方法がありません。」と言われ来院された方でも、当院でのハイドロリリースとリハビリを行うことで症状が緩解し手術を回避出来た方もいらっしゃいます。